石井さんの柔らかくはっきりした口調。とても聴きやすかったです。
2022/09/28
RBC『わたしの樋口一葉』を聞いて思うこと ~ 市橋いづみ
2022/9/21 RBC活動報告
「わたしの樋口一葉」 著者:瀬戸内寂聴
プレゼンター:石井くみ子さん
本の概要:
炎凍る 樋口一葉の恋
エッセー1 一葉の謎
エッセー2 一葉の書
対談1 一葉の町を歩く(vs 前田愛)
うらむらさき 「裏紫」を受け
エッセー3 「うらむらさき」と幸田弘子
対談2 『うらむらさき』を書きつぐまで (vs 幸田弘子)
2022/09/04
2022/9/4 夏の読書日記 ~こんなの読みました~ Vol.1 ~ 池川良一
『獄中メモは問う~作文教育が罪にされた時代~』著:佐竹直子 道新選書(2014年) 記:池川良一
三浦綾子の遺作『銃口』は、フィクションですが北海道綴方教育連盟事件(1940年~1941年)を中心の題材とした作品です。
私が一番好きな三浦綾子作品です。『銃口』を知り、読み進めているときに、『獄中メモは問う』が発行されて、気になって購入していました。しかし、積読状態で、今回、改めて読んでみました。
「はじめに」では次のように書かれてあります。
「本書は,綴方事件発生から約70年ぶりに見つかった獄中メモを手がかりに関係者を訪ね歩き、事件の背景や、事件に巻き込まれた教員たちとその家族、教え子や同僚、弁護人らの姿を追った記録である。」
綴方事件は、子どもたちに自分の暮らしや日々の思いをありのままに作文に書かせたことで教師が逮捕された事件です。全道30市町村で55名の教師が逮捕されました。そして、11人が有罪判決になっています。
『獄中メモは問う』の中では、厳しい取調の様子や、劣悪な刑務所内の様子が克明に書かれています。今では、直ちに大問題になるような取調や待遇がこの当時には当たり前に行われていたことを知り本当に憤りを覚えます。
証言の中で、当直していた朝、突然特高に連行されたことや、退職願を刑務所内で書かされたという内容には、私は元教師として無念さが分かり辛い思いになりました。
読後、個人の権利が守られることや平和の大切さを痛感しました。また、ウクライナとロシアの戦争が早く終わることも強く願いました。