2022/10/10

2022/9/21 RBC 活動報告 『わたしの樋口一葉』~ 石井くみ子

 9月21日は石井くみ子が瀬戸内寂聴さんの『わたしの樋口一葉』を紹介しました。

文中「炎凍る 樋口一葉の恋」により寂聴さんが語る一葉の生涯について、加えて一葉の残した作品一覧等について資料を添えて少し説明させていただきました。

その後で、一葉の作品の中で唯一未完の「裏紫(上)」の全文と、寂聴さんが書き継いだ「うらむらさき~一葉をうけて(中)(下)」を時間の都合上一部割愛し朗読させていただきました。読後には 「なぜ一葉は未完のまま中断してしまったのか?」「未完のままの方が良かったのでは?」「もし最後まで書くとしたらどんな結末を選んだろうか?」などなど感想が話されましたが……

 読み手としては一葉の生きた時代ではこの結末しかなかったのだろうと納得しながら、これを機に一葉の作品を読むにつれ、もし一葉が年を重ねて作家人生を続けていたなら…と思いを巡らし、そして音読練習する時間は明治の文章に苦戦しつつも充実感があり楽しい時間でした。この機会を得たことに感謝しています。ありがとうございました。