2021/01/17

新年ご挨拶 ~ 山田 律子

 遅ればせながら新年のご挨拶を申し上げます。年を越しても読書会の開催もなかなかできず悔しいかぎりです。「響遊」「RBC・本を読もう会」「平家物語音読会」の皆様にはいかがお過ごしですか。12月、1月にかけてお心のこもった何通ものお便りや、Zoomなどでご心境などお届けくださりありがとうございます。私も良き季節の到来を願っております。

      幕末の歌人・野村望東尼の歌に思いを込めて「冬ごもりこらえこらえて一時に花咲き満てる春は来るらし」

   また昨年末から「志賀直哉ー暗夜行路」「外山滋比古ー忘れるが勝ち」「後拾遺和歌集」などを手に取りました。前者二冊の感想などはまた会の開催の折に。「和歌集」では「ふるさとへゆく人あらば言つてむ今日うぐひすの初音聞きつと」を詠み知りました。「源 兼澄」の歌です。コロナ禍において帰省もままならない人が多い年末年始でしたね。政乱の京の都や災害があった所の人々は古から何年も何年もどこの土地でも必死に生き続けてきたのだなぁとしみじみ思うこの一年でした。

 皆様のご健勝をお祈りしております。また読書会でお会いしましょう。
               山田律子